羊工房おりをりのブログ

福島市を拠点に糸紡ぎ・草木染め・織物・羊毛クラフトなどを行う工房おりをりが運営する、 羊毛フェルト・飾り糸の材料販売、体験講習専門店「羊工房おりをり」のブログです。

口もとSilkマスク販売開始

絹工房おりをりからのお知らせ



絹工房おりをりで、新商品が販売開始されました

「口もとSilkマスク」です

オンラインショップからご購入できますので、ご覧ください


https://oriwori.thebase.in/


表地   アセテート朱子織(繻子織 サテン(satin weave))川俣産


中      綿さらし  平織(plain weave)日本産


裏面   絹 綾織 (斜文織、ツイル(twill weave)) 川俣産


アセテート朱子織(サテン)は ツルツルしていて ホコリや花粉が滑りやすい。


裏面は肌に優しい絹 綾織りなので ペタペタと肌につかない。


この度 マスクの表面に朱子織りのアセテートを使おうと思ったのは 以前川俣で ご両親が機屋さんを営んでいた方から譲って頂いたのがきっかけです。


朱子織とはサテンのことです。

素材のアセテートは 自然繊維を酢酸で溶かし再生した半合成繊維です。

石油系のナイロンやアクリルではありませんので安心してお使いになれます。 


※サテンには シルクサテン コットンサテン他 

石油系のナイロンサテン  ポリエステルサテンもあります。 


<織物豆知識>


織物の基本に三原組織があります。

平織 綾織 朱子織の組織計算によって 表情のある生地が作られます。


サテンは大正時代から昭和初期に 絹の様な光沢 しなやかさ 安価であることから 人絹としてステテコや着物etc 幅広く重宝されてた様です。


福島市民家園の収蔵品の中にも 意外にも人絹があり、地元には絹が有るのに何故人絹を織るの?

と思いましたが、光沢があり 安価と言う事から、絹が有るのにわざわざ買って織ったんだそうです。


川俣は平織の絹羽二重や胴裏が有名ですが 実は高度な技術を持った組織織りの機屋さんもあります。


時代に合わせ 絹意外の素材でも大正時代辺りから 織られていた様です。

現在も独自の商品を織りながら 全国のアパレルさんや作家さんからのオーダーもあるそうです。